一般的に安定したインターネット接続さえあれば、自宅のパソコンやスマホ、iPhoneなどのモバイル端末を使って、いつでもどこでもウェブサイトにアクセスできますよね。しかし、ビジネス環境においては、VPNや専用回線などを利用して、よりセキュリティの高い接続環境を維持する場合も多いです。さて、あなたは選択肢となる「VPN」と「専用回線」の違いについて明確に理解していますか？
ここでは、VPNと専用回線の特徴とそれぞれの違いについて紹介します。VPNサービスで信頼の高いSurfshark公式ウェブサイトを参照しながら、特徴やメリットを把握しましょう。
目次
VPNの特徴とは？
VPNは「Virtual Private Network＝ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク」の略で、一般的に私たちの生活の中でも使われるインターネットサービスの一つです。VPNを利用すると、アクセスが限定された海外のウェブサイトを閲覧することができたり、特定のグループや限られた人しか見ることができない情報にアクセスできます。
一方、ビジネス環境では本社と営業所、支社、事業所、海外の工場や各関連オフィスの間で安全性の高い通信が可能になります。逆を言えば、それ以外の人物や第三者はアクセスすることができないため、情報開示を限定的にすることが可能です。VPNは「個人専用の回線」なので、安全性が非常に高く、セキュリティに特化しているのが特徴です。
専用回線の特徴とは？
一般の生活で使用することは少なくなりましたが、特定のビジネス環境で導入されているのが「専用回線」です。専用回線は、限られた人やグループのみで通信できるネットワークという点ではVPNと同じですが、回線の繋ぎ方が異なります。
たとえば、VPNの場合は限定されたグループ内なら、支社同士でも、営業所間でも通信をすることができます。しかし専用回線の場合は、本社を「親」、支社やその他の関連部署を「子」とすれば、親と子の1対1しか通信ができません。つまり、子と子（たとえば営業所と海外支店など）といった拠点同士の接続は行っていないので、接続範囲が限定されているということになります。
たとえば、1ギガバイトを超える大量の情報や映像などのコンテンツを扱うデータセンターなどの環境では、巨大なルータールームを抱えてモニタリングや接続管理を直接的に行うことが可能です。
オフィスや社内で利用するならVPNがおすすめ
個人単位での利用が活発なVPNですが、実際はオフィスや社内環境でもおすすめのネットワークサービスでもあります。
前述したように、ビジネスとしてデータのみを大量に扱う場合は専用回線の方が安全性もセキュリティも高いです。しかし、社内間のビジネスミーティングや社内連絡などで、安全性の高いネットワークを採用する場合は、VPNを選んだ方がメリットが多いです。
一般的なビジネス環境でVPNを選ぶ理由は？
まず、VPNは低コストです。VPNを採用すれば、専用回線を導入する際の初期費用、ルーター設置料金、また高い運営費用が必要ありません。基本的にVPNは仮想ネットワークなので、そういった実質的なコストをカットすることができるわけです。
また、VPNを採用するにあたって利用者がすることは、プログラムをダウンロードして拠点につなげるだけです。特別な知識や経験も必要ないため、ストレスなく利用することができます。
しかしながら、仮想ネットワークという性質上、環境や時間帯によっては接続スピードが低下してしまう場合もあります。また、初期設定を間違えてしまうと、IPやDNSの漏洩を招く可能性があります。そのため、最初のセッティングは慎重に行うようにしましょう。この2点に気を付けていれば、一般的なビジネス環境でこれほど優れた物はありません。
